100回目の告白



「ねえねえ、ひとりぃ?」


ナンパ‥うざ。


「俺らとあそぼ~よ」
「いいけど、あたし高いよ?」

にこっと笑ってそういうと、


「え~、いくら?」

負けじと聞いてくる男。

「んー…そうだなぁ、学生さんだもんね。一人二十で許してあげるよ」



あたしは笑顔のまま言った。
相手は二人だから四十万。
ちょっぴり少ないけど、しょうがない。学生だもんね。


「…は?ナメんなよ」

信じられないと言った顔であたしをにらむ男。


「ナメてないよ?あたしを買うひとはこれの倍以上だよ?」


そう。
二十万なんてくだらない。
あたしを買うひとは三桁を出す。
当たり前か。
うちの中学でこんなスタイルなのはあたし以外いないしね。




「いいからヤラせろって!」

「払えないならどこかにいってくれない?目障りなのよ」



あたしはうっとうしくなって言った。


「てめえ…っ!」


男の拳がとぶ。





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