100回目の告白



最近、俊輔は部屋でしゃべらなくなった。
必要最低限なことのみしゃべると部屋を出ていく。


「はあ~」


あたしはその日お風呂に入るとさっさと寝てしまった。




「……さま…凛お嬢様…!」
「……………ん」
「今日は学校に行っていただきますよ!」
「………は?」



あたしは目を見開き、がばっと起き上がる。
さむそうにするあたしをみて、俊輔は毛布をめくった。



「学校に行かないだなんて、華恋家の恥です。今日は学校に行ってもらいますよ」



訳がわからなくなって、ぼーっとしているあたしを見ながら俊輔は召し使いを呼ぶとあたしの身支度を整えた。



車に乗り、学校へ向かう。
学校に行くのには早すぎる時間だ。



玲がいるから、嫌がったのはあたしもだけど、俊輔もなのに。





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