100回目の告白



「…凛、秘密を守りたいなら…僕を誘いなよ」



とろんとしたあたしを見ながら言う。


「……ホラ…凛」



玲の手はするするとあたしの制服の中に入り、ブラジャーのホックを外す。



「…ひゃあ…っ…」
「…ねえ…凛」



あたしの頭はパニックに陥っていた。
誘う?玲を?
あたしは、俊輔と付き合っているのに?


玲のことは正直まだ未練がある。
だけど…俊輔を裏切るなんて、できない。



「………っ……」
「…………凛?」




なす術がなく、すすり泣くあたしを見た玲はあたしを抱きしめた。




「……凛…」
「……っ…うぅー……」





あたしはしばらく玲に抱きしめられていた。





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