100回目の告白
あたしがようやく落ち着きはじめた頃、玲はあたしを離して、静かに言った。
「………条件がのめないなら、写真を提出するよ…」
そして、あたしを置いて屋上を去った。
ホームルームが終わったのか、屋上に再び誰かが入ってきた。
―ガシャン。
あたしは構わずうつむいていると、突然ふわっと抱きしめられた。
「…………」
その優しい腕を、あたしはよく知っていた。
「―俊輔ぇ…」
あたしは振り向いて俊輔を抱きしめた。
「……よしよし…」
俊輔に恋人らしく触れるのは本当に久しぶりで思わず涙が出てしまうほどだ。
あたしは甘えるように俊輔をぎゅっと抱きしめる。それに答えるように俊輔はさらにあたしを抱き締める腕に力をいれた。
「……ごめんな。さみしいんだよな」