100回目の告白
あたしはフッと微笑んだ。
「…大丈夫よ」
あたしはいってきますは言わずに車に乗り込んだ。
俊輔は最後まで暴れていた。
バックミラーで俊輔を見ながら心の中で呟いた。
頑張ってくるからね…
そしてもう一人の犠牲者にメール打った。
メールを送信し、電源を切ってバッグの中にしまい、前を向く。
20分ほど走ると会社に着いた。
あたしは堂々と中に入っていく。
受付はもちろん顔パス。
エレベーターに乗り込み、最上階のボタンを押す。
チーンという音とともに扉が開いた。
コンコン。
どうぞ、という声を聞き、ためらいなく扉を開いた。