100回目の告白
凜!凜!!
誰かがあたしを呼んでる…?
「凜!!」
「……え…?」
目を開けると、飛び込んできたのは玲の心配そうな顔。
「凜……!」
玲はもう一度あたしの名前を呼ぶと、あたしを抱きしめた。
「………よかった……!!」
そう言って、抱きしめる玲の腕はかすかに震えていた。
「なんで……玲が……」
あたしはむりやり玲の腕をひきはがすと、ベッドから出た。
と、同時に頭に鋭く痛みが走る。
「……い…っ!」
「まだ動いたらだ…!」
「ど…こ…ここ……!俊輔は…!?」
ずきずきする頭をおさえ、あたしは言った。
「………ここは…俺の部屋……俊輔は…こないよ…」
玲は言って黙って部屋を出ていく。