100回目の告白



「………っ……」



あたしは声を押し殺して泣く。
すると、玲は言った。



「………凜のために…」
「………………?」
「……凜のために…よかれとやってきたのに…だめだな…結局、凜を泣かせてしまう」



玲はとてもさみしそうに笑った。



「………凜……俺たちは……」



オレタチ?
タチッテダレナノ?




「……俺は…」
「…………?」




玲はあたしを切なそうに見る。
どくん、と心臓が鳴ったのがわかった。




「……凜…好きだよ」
「―………え……?」
「………大好きだよ」
「…………………!」
「嫌いとか気持ち悪いとか嘘だから。凜のこと、忘れたことなんて一度もない」
「………玲……」



玲は照れているようにも見えた。
だけど…あたしは玲にあうのがこれが最後のような気がして。
涙が止まらなかった。



「……誰よりも…好きだよ……」
「…………っ…」



あたしの涙は溢れ、ベッドにたくさんのシミを作っていく。
あたしは首を振り、耳をふさいだ。






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