100回目の告白



それにつられ、あたしも笑った。



「大丈夫!今は凜一筋だし」
「そ…そんなこと聞いてない!」
「わかったわかった……でも楽しかったな」
「え?」


楽しかったという過去形に過剰反応してしまうあたし。


「………俊輔に連絡しといたよ」
「………れ…玲…!」
「……………何……?」
「………あ…の……」



玲はにこっと笑った。



「タイムリミット」
「…………………………え」




タイムリミット……
タイムリミットと言った翌日、玲はいなくなった。




「……………嫌だよ…!!!」




あたしは玲にしがみつくように叫んだ。




「……嫌……いなくならないで…お願い…傍にいてよ…!!」
「……………凜」




玲は全てを決めたように静かにあたしを呼ぶ。




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