100回目の告白
諦めたくない。
たとえ、うっとうしがられようとあたしは諦めない。
玲は玲。
あの女のモノじゃない。
玲はあたしの大事な人。
「……………」
すると玲はふいに下を向いた。
そして本音を漏らした。
「………俺だって…凜といたい…俊輔とはなしたい…」
「……………玲!」
そういってくれたことに安堵し、あたしは玲を引っ張る。
「………じゃあ…!」
「でもだめなんだよ…」
玲は泣いていた。
初めてあったときも、玲は泣いた。
あたしのために。
あたしだけのためだけに。
玲は泣いてくれた。