100回目の告白



「……玲……!」



あたしはお腹をおさえながら、扉まで歩いていった。


扉をあけて外に出ると、車に連れ込まれる玲の姿。


黒いスーツをきた三人組に囲まれた玲は車に乗り込んだ。



「…玲…!やめて!!」
「………! 凜…!」
「あれは…オイ!」



黒いスーツの人達はあたしを見るとボソボソ話はじめた。



すると玲は一人の男の腰から銃を抜き取ると、自分に向ける。



「凜は関係ない!」
「…お…おい…やめ…」
「だったら凜に近付くな」





階段を登っていた一人の男は諦め、玲をもう一度車に乗せると運転席と玲の両隣に乗り込む。





「……やめて…!」




あたしは階段を降り、車に近寄ろうとしたが車は走り出してしまった。




「……玲…玲…まって!行かないで…」



車はどんどん遠くなってー…
ついには見えなくなった。




「玲ー!!!」






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