100回目の告白

みえはじめる闇




―――――俊輔side




「……………」
「……凜様…お食事です…」
「……………」



凜は玲がいなくなったあの日からずいぶん変わってしまった。

あの日、俺が駆けつけたときにはもう玲はいなくて、凜は涙も流さず、呆然と道端に座り込んでいた。

あの日以来、凜は全く話さず、食事も滅多にとらなくなってしまったのだ。



「……凜様…少しは食べませんと……お身体が参ってしまいます」



そんな俺の説得もむなしく、凜は今日も何も手をつけなかった。




食器を持ち、ため息をつきながら廊下を歩いていると他の召し使いが話しかけてくる。



「…俊輔様……どうでした?…今日は…」


俺は左右に首を振り、言った。


「…だめです…全然食べていません……今日で三日目です…そろそろ点滴でも限界かと」
「……そ…うですよ…ね…」



召し使いの顔は悲しみに歪み、困ったようにため息をつく。



「……どうしたらいいのかしら……」
「……………ええ…」




無駄にはしない。
玲が守ってくれた凜は俺が守りきってみせる。



絶対に……!





―――――俊輔side...end





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