100回目の告白
玲…玲…
玲がいなくなって何日がたったのだろう…
ずいぶん長く時間が感じられた。
あの黒いスーツの人達は誰?
どうして玲をつれていくの?
まってよ…
玲の人生は玲のものであって、他の人のモノじゃないのに…
どうしてそれを奪うの?
呆然と窓を見ていると、俊輔が入ってきた。
「……凜様…お食事です…おかゆにいたしましたので…」
俊輔は言って、ベッド近くのイスに腰かけた。
おかゆのふたをとり、レンゲで少量すくうと、冷ますようにフーフーと息をふきかける。
おかゆの美味しそうなかおりがしても、あたしの食欲はない。
「……さ…凜様…お食べになってください」
俊輔は言ったが、あたしは窓から目を離さず、俊輔のほうをみることはなかった。