100回目の告白


浮気女。


あたしは頭が真っ白になる。
浮気?


あたしが…?


俊輔はその日出ていくと、二度と部屋には現れなかった。



次の日。



俊輔が言っていた通り、学校に行かされた。
玲が居なくなってずいぶんと痩せてしまったから、誰かに気づかれてしまうかもしれない。


教室に入ると、真っ先に寄ってきたのはマキ。


「凛~久しぶりぃ…ってすっごくやせた?」


マキはあたしに抱きつくなり、驚く。
それもそうだろう。
もともと痩せていたのが更に痩せたのだ。


「…凛…ちょっといきなりやせすぎじゃない?」
「……全然……やせてないし」


あたしは笑って言うが、マキには通用しない。


「……ごまかしてもだめだよ……あたしがどんだけ凛に憧れたと思ってんの……ねぇ、どうしたの?こんなやせかた…尋常じゃないよ…」



マキは涙ながらに言った。



「…全然……食べてるし……だいじょう…」
「………なんで!」



マキはあたしの言葉を遮るように言った。




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