100回目の告白
あたしはマキの肩にそっと触れる。
「…マキ、屋上に行こっか」
「………え…?」
「……きっと気持ちいいと思うよ!」
あたしは力なく笑って、けのびをした。
「……最初色々あったから……あたしも久しぶりに太陽の光浴びたいし……行かない?」
あたしはすっくと立ち上がった。
「………うんっ…!」
すると、マキは泣きながらも笑ってくれた。
あたしたちは仲良く屋上に向かって歩き出す。
屋上に出ると、久しぶりだからか、気持ちよく感じられた。
「……やっぱり気持ちいいね」
「…どうしたの?」
マキはやはり心配そうに聞いた。
あたしはマキを見ながら、笑う。
「…マキ、ありがとう…」
「………えっ?」
あたしがお礼を言うと、マキはなんで?という顔をする。
あたしはふっと笑うと、簡潔に言った。
「………玲がいなくなったの」
「……え…」
「………あたしをかばって」
あたしは拳を握りしめ、唇を噛みしめた。
「……どういう…こと?」
あたしは振り向くと、玲がいなくなるまでのいきさつをはなしはじめた。
全てを話終えると、マキは静かに言った。
「……そうだったんだ……」
「あたしのせいで玲が!」
「…………………」
あたしは床をドンッと叩く。
玲の顔が浮かんでは消え、涙があふれでた。