100回目の告白
一方マキは何かを考え込むように手をアゴにもっていく。
「……ねえ、凛…おかしいよ、それ…」
「………え…?」
マキはあたしの肩をつかむと、勢いよくはなしはじめた。
「……だって考えてみてよ…おかしいじゃん…何で玲くんはいきなり態度が変わったの?…俊輔くんも…それに玲くんが 凛を嫌いだって言いながら…優しくすんのも、普通に考えておかしいよ!……」
「…う…うん…」
確かに玲はあたしを好きだと言ったり、嫌いだと言ったり、意味がわからなかった。
だけど、深く考えたことはなかった。
「…凛…何かおかしいの?…」
「…え…?……何で…?」
「…こんな…当たり前のこと…」
マキは心配そうにあたしを見る。
そうだ…
確かにおかしいところはいっぱいあった。