100回目の告白



「………絶対、ふたりにはなんかあるんだよ…!でも凛のその鈍感さもおかしいよ……病院行こう」


マキはあたしの体を心配してか、そう言ってきた。


「でも…あたし病院いったことないし……禁止されてるから」


病院にはいったことがないから、なにをどうすればいいかなんてわからない。
前に一回、俊輔が運んでくれたけど、あれはあれであまり記憶がない。


「…え…?…病院行ったことないの…?」


マキは眉をひそめる。


「うん。禁止されてるから。前に俊輔と一回だけつれてきてもらったけど、それはあまり思い出せないの」



あたしが言うと、マキは怒鳴った。


「…やっぱり凛おかしいよ!!そこまでされておかしいってことに気付かないなんて!!」




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