100回目の告白



マキは続ける。


「凛、おじさんとおばさんのことだいきらいなのに何でそんなこと、守ってんの?!病院禁止なんておかしいんだよ?!そんなこと言ったら凛が倒れても事故っても救急車にさえ乗っちゃいけないの?!そんなのおかしい!守ってる凛もおかしい!」


マキは一気に言うと、ハアハアと肩で息をする。


「…だっ…て…あのおんなの命令は…絶対なんだよ…」


あたしは震える声で言った。
そう。絶対。


な ぜ ?
な ん で 絶 対 な の ?


「従わなくていい!凛のためじゃない命令は従う意味がない!」


ちがう、ちがうの…
だめなの…


「…だめ…やめて…」
「凛!?」
「……従わなきゃ…だめなの…」
「なんで!?従っちゃだめだよ!凛!!」
「……やめて!!」


やめてやめてやめてやめて………








この記憶は、何?









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