100回目の告白



「あははっ、アンタ全然こわくない!」


あたしはカーディガンで指をすっぽり包むと、玲の口をふさぎながら言った。



「……だけど、ちょっと目障り。怖い目にあうよ?」



あたしは言い終わったと同時に玲の口から手をはなした。



それから、教室を出た。



「凛~どこいくの~?」
「ちょっと、体調悪いから保健室!すぐ戻ってくるよ!」


ついてきてほしくなかったあたしは笑顔で嘘をつく。

そして足早に教室をあとにした。



そのままあたしは屋上に向かった。




< 17 / 196 >

この作品をシェア

pagetop