100回目の告白
「…まっ!行ったらわかるかもよ!」
あたしたちはハンバーグを食べ終えると、デザートを頼んだ。
マキはプリン。
あたしはフルーツの盛り合わせだ。
「食べたらどうする~?久しぶりにクラブにでも行ってみる?凛が来ないってみんなさみしがってるよ」
マキはカチカチと携帯をいじりながら言った。
「ん~、今日は帰る!明日出るぶんは今日、スケジュールこなさなくちゃいけないし。それにクラブにはもういかないよ…あそこは、あたしが軽いっておもってるヤツばっかだもん。あたしには、玲も俊輔もいるし、そういうふうに見られたくないの」
あたしはストローでドリンクをかきまぜながら言った。
「…まあ踊ったらスカッとするかもだし、行きたくなったら行こうね」
あたしはマキにありがとう、と言って伝票をとり、レジに向かった。
会計を済ませ、ファミレスの外に出た。
「あたしじぶんのぶんはら…」
「いーっていーって。ここはあたしが持つよ」
あたしは言って、サイフを取り出そうとするマキの手を制した。
「…でも、毎回だし」
「まじでいーよっ」
もともと、お金は腐るほどあるのだ。
使ってしまったほうがいい。
「じゃ、あたし明日のスケジュールこなしてくるから!」
あたしはタクシーを拾うとマキに手をふって別れた。