100回目の告白
朝8時にやっとテストを合格し、シャワーを浴びて9時まで仮眠をとった。
9時になると、なるべく地味な黒のTシャツとジーンズに着替え、肩掛けのシャネルのバッグのなかに、ポーチ、ハンカチ、ティッシュ、最後に分厚くなったサイフをいれて部屋を出た。
携帯でタクシーを呼んでから、携帯をテーブルの上に置いた。
タクシーが来るのを確認したあと、素早く屋敷を出て、待ち合わせ場所へと向かう。
「マキ!」
「凜…って、タクシーできたの!?」
「そうだよ!はやく乗って!」
「え…ええ!?」
あたしはむりやりマキをタクシーに乗せると、事前の打ち合わせ通り、タクシー会社へと向かった。