100回目の告白
でも…これを使うことは避けたい。
もし裏切られることになったら…
たとえ切り札があるとしても、あたしたちは不利になるだろう。
「…それにねっ」
あたしは不安を追い払うようにマキに振り向いた。
「この作戦に協力してくれる人には毎月生活費を支払ってたし…信頼性も築いてきた。それに、あたしは次期華恋グループの社長だし…作戦が成功したら、このタクシー会社を大きくするの。それはあたしの夢!」
にっこりと笑い、あたしは歩く足を早めた。
部屋につくと、作戦メンバーたちを外に出させ、なかにはいるのはあたしとマキだけ。