100回目の告白
ピリピリと静まり返る部屋。
あたしはマキに近づくと、耳打ちした。
「…返しなさい、マキ…この人たちは裏切り者よ」
「……え…?」
あたしはマキから封筒を受けとると、封筒に殴り書きをし、それを高くあげ指示した。
"携帯電話 無線を出せ"
それの意味を悟ったのか、リーダーは深く頷き、皆に無線と携帯を出させた。
もちろんリーダーも。
一人一人念入りにチェックし、機械で調べた。
だれも通信機をもってないとわかると、あたしは話し出す。
「……ようこそ、裏切り者さん♪」
凛の第一声は驚くほど、冷たかった。