100回目の告白
マキは怯えたように、震えだした。
「……みんな、裏切り者なの?」
「………」
だけどあたしは無視をし、はなしをつづけた。
「……なんで…みんなみんなあのおんなに協力するのよ…」
あたしはメンバーたちを睨んでいった。
「…なんで…リーダー…あんなに…あんなに優しくしてくれたじゃない…ハヤミもみんなみんな…どうして、どうして裏切るの?!」
「凛…っ」
泣き出したあたしをみて、マキが頭を撫でてくれた。
静かすぎる静寂の中、リーダーが静かに口を開いた。
「凛ちゃんがわるいんじゃない」
リーダーはそう言うと、ポケットからタバコを取り出して、火をつけた。
「…凛ちゃん…オレたちは君が力不足だからとかそういうので裏切ったわけじゃない…君の考え付く作戦は素晴らしいし、華恋グループより君に協力したかった。それだけは信じてほしい」
マキはうつむき、ハヤミはつらそうに顔を背けていた。
リーダーは再びはなしはじめた。
「けど……現実は厳しかったんだ…協力しなければ家族をらさ殺すと言われた。もうオレたちだけの問題じゃない。家族の…」
「守ります!!」
リーダーの言葉を遮ってあたしは言った。