100回目の告白



凛は意識が途絶え、マキは泣き、メンバーはうつむく中で静かに響いた声。


「オレたちは…ホントにただしかったんですか?」



ハヤミだった。



「…ハヤミ…くん…」
「…家族が…どうのこうの…結局…逃げてただけじゃないんですか?…このこは自分の命をかけて…オレたちを…世界を救おうとしているのに」


こたえるものは誰もいなかった。
リーダーは静かに立ち上がり、マキに言った。


「…しばらく考えさせてくれ…今日は泊まっていくといい…一応シャワーはあるし生活には困らないはずだから…他のメンバーも会社から出るな。いいね?じゃあ…」




リーダーが出ていくと、メンバーも次々と部屋から出ていった。




やがて部屋はマキと凛だけとなり、マキはソファーに凛を寝かせ、毛布をかけてやった。







< 187 / 196 >

この作品をシェア

pagetop