100回目の告白



マキは不安を感じていた。
メンバーたちは自分の家族を殺すとまで言われていたのだ。
協力するマキの家族はどうなるのだろう。

急に恐怖がでてきてしまった。

いま、凛を裏切れば助かるかもしれない。
自分も、家族も。


「…マ……キ…」


突然の凛の声にマキはビクッとかたを震わせた。


「…マキ…だけは……裏切らない………でぇ…」


凛はボロボロと涙をこぼす。


「…………っ………」


涙をこぼしながら、また寝息がきこえはじめた。




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