100回目の告白





凛のその真っ直ぐな優しい気持ちからマキに繋がったのだ。


マキは真っ直ぐ歩いていく。


恩返しをしよう、と固く心に誓いながら…





……………………


………………


………






《お宅のお嬢様いつもお綺麗で。さすが華恋グループの跡継ぎですわ》

《見違えますなあ。さすが華恋さんのお嬢様ですな!》



みんな、なぜ。
あたしをみてくれないの?
どうしておかあさんたちばっかりみるの?




《凛、マジかわいー。おれと付き合おうぜ》

《凛は華恋グループの跡継ぎらしいじゃん。おれ、前から思ってたんだ。お前のこと、すきって》

《凛、おれとやろうぜ。セフレでいいからよ》






……………………







どうして、あたしの外見ばかりをみるの…?
そんなに、やりたい?


あたしじゃなくてもいいでしょう?


あたしの顔と体のコピーがあれば、それでいいんでしょう?


華恋グループという、バックがほしいんでしょう?



バカにしないで。


あたしは華恋凛。
跡継ぎも華恋グループもなんにも関係ない。

あたしは一人の人間。



どうしてわかってくれないの…?







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