100回目の告白



「凛、俺は………」


玲はあたしを見つめて言う。

なに…?

「………凛、俺が味方だよ」


すると玲はさっきの涙が嘘みたいに可愛らしい笑顔になって言った。


「何で泣いたの?」


あたしは気になってあとから聞いてみた。


だけど玲は内緒って言って教えてくれなかった。


それでもしつこく聞いていると、


「もう、うるさいなあ、凛は。凛もわかるよ、いずれ」


そういってあたしの頭をぽんぽんすると、あたしは半ば強制的に授業に連れていかれたのだった。



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