100回目の告白



玲だけはあたしが特別頼んだのだ。



専属執事、つまり玲はこのお屋敷の一階に住んでいる。
だから、朝昼夜の食事はウチが出している。
だけど執事は“お嬢様”と一緒に食事してはならない。
ましてや、一緒にお菓子やおやつを食べるなどずうずうしいにも程がある。


執事は決して“お嬢様”と寝食共にしてはならない。


そんなキマリは世界の常識だった。






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