100回目の告白
「お嬢様?お茶にいたしましょう。失礼しますね」
玲の声で我にかえった。
「ん…うん…」
玲はあたしの向かい側に腰をかける。
丁寧にポットからカップに紅茶を淹れ、ケーキの乗っているお皿とフォークを差し出した。
あたしはケーキを一口食べる。
あまくて、おいしい。
「おいし♪」
「よかったです。じゃあわたしも…」
玲は丁寧にフォークをもってケーキを口にはこぶ。
口にいれた瞬間、一気に笑顔になる玲。
「おいひ~」
女の子かよって突っ込みたい気持ちを押さえて、あたしは紅茶を淹れてあげた。
「いいですよ、お嬢様」
「いーよ。てかそろそろ眼鏡外したら?」
あたしはカップに口をつけながら言った。