100回目の告白
すぐ返ってくるメール。
《凛ちゃん、メールなくて寂しかったよおお(;_;) 次はいつ会えるのかな?》
《次は百でどう?》
《何でメールくれなかったの?》
など、様々なメールが届く。
あたしは一人一人丁寧にメールを返していく。
早速明日あうことになった。
援助とかだるだる~。
《じゃあ駅に十時だね♪まってるよ♪》
いくらもらえるんだろう…
お金なら腐るほどある。
明日パーッと使うか。
「ねえ、玲!」
「はい、なんでしょう?」
仕事モードの玲が振り向く。
「明日買い物行こっか。普通の玲と!」
あたしは笑顔で言う。
「買い物…ですか?」
突然のことに首をかしげる玲。
「うんっ、ちょうどお母さんからドレス買ってこいって言われてたし、普通の私服も欲しいしさ!玲のも買ったげる!あたし全部出すし♪」
うん、この腐るほどのお金をどうかしなきゃね。
あたしはクローゼットの奥から数ある大きな箱のなかでひとつもってきた。
「このお金を使わなきゃならないの」
これは、親からもらったお金。
正直、使わない。
自分で欲しいものは自分で稼いだお金で買うから。
ただしドレスは親からもらったお金で買う。
ドレスは強制的だから。