100回目の告白



すぐ返ってくるメール。


《凛ちゃん、メールなくて寂しかったよおお(;_;) 次はいつ会えるのかな?》

《次は百でどう?》

《何でメールくれなかったの?》


など、様々なメールが届く。
あたしは一人一人丁寧にメールを返していく。


早速明日あうことになった。
援助とかだるだる~。


《じゃあ駅に十時だね♪まってるよ♪》


いくらもらえるんだろう…
お金なら腐るほどある。
明日パーッと使うか。



「ねえ、玲!」
「はい、なんでしょう?」

仕事モードの玲が振り向く。

「明日買い物行こっか。普通の玲と!」


あたしは笑顔で言う。


「買い物…ですか?」


突然のことに首をかしげる玲。


「うんっ、ちょうどお母さんからドレス買ってこいって言われてたし、普通の私服も欲しいしさ!玲のも買ったげる!あたし全部出すし♪」


うん、この腐るほどのお金をどうかしなきゃね。
あたしはクローゼットの奥から数ある大きな箱のなかでひとつもってきた。


「このお金を使わなきゃならないの」


これは、親からもらったお金。
正直、使わない。
自分で欲しいものは自分で稼いだお金で買うから。
ただしドレスは親からもらったお金で買う。
ドレスは強制的だから。






< 30 / 196 >

この作品をシェア

pagetop