100回目の告白
「あ、オレのこと俊輔でいーから!オレ凛って呼んでるしな!」
「気安く呼ばないでよ」
「…………相変わらず手厳しい」
相変わらず?
どうゆうこと?
「相変わらずって何よ?」
「…………そんなこと言ってねーよ」
「言った…きゃあっ」
言おうとした瞬間、俊輔がスピードをあけた。
「ちょっ…!危ないわよ!」
「ははっ、だいじょーぶっ」
あたしはあわてて、俊輔は楽しそう。
もう、なんなのよ、このおとこ。
調子狂うなあ、まったく…
それよりはやく玲にあいたい…
やっとのおもいで学校に着いて駐輪場に向かう。
「ちょっと俊輔!もっとスピードおとしてよ!」
あたしは文句を言いながら自転車からおりた。
「はやいほうがたのしいだろ♪」
鼻歌なんか歌ってご機嫌な俊輔。
あたしはこっそりため息をついた。
「ほら、行くぞ」
あたしのぶんとじぶんのぶんのカバンをひょいっと持つとあたしの前を歩く俊輔。
あたしは黙ってうしろをついていった。