100回目の告白
「てか、アンタあたしと同じクラスなの?」
「当たり前~」
「…はあー」
「なにそのため息!」
俊輔は笑いながら教室のドアをあける。
あたしが期待した姿はなかった。
あたしはガッカリしながら席に座った。
「凛。オレちょっと職員室に転入手続きしてくるから。一人で大丈夫か?」
あたしのつくえにカバンを置きながらちょっと心配そうに俊輔は言った。
「当たり前でしょ」
あたしは髪をいじりながら返事をする。
「最近は危ないから…何かあったら呼べよ。わかったな?」
「はいはい、わかったわよ。ありがとね」
あたしは俊輔の背中をぐいぐい押して教室から追い出すと、まだ人がまばらな教室を見渡した。
はやく、はやく玲にあいたい。
ガラッ
そんなおもいが通じたのか、
「………玲……!」
入ってきたのは、玲だった。