100回目の告白
「玲!」
「……………」
玲、待ってたの。
あたしやっとわかった。
玲がすきって言ってくれるなら、
あたしは迷わないよ。
玲を信じる。
「……玲…っ」
あたしは玲に駆け寄った。
この気持ちを伝えたくて。
こんなのはじめてだから恥ずかしいけど頑張るよ。
「おはよ、華恋さん」
「………………?」
え…?
「気安く話しかけないで。俺はもう華恋さんの執事じゃないし」
「…なに……言って…」
玲はカバンを置くと出ていく。
それを追うあたし。
「…まって…まってよ、玲…」
ドクン…ドクン…
嫌な音で心臓が鳴る。
嫌な汗が背中をつたう。
「なに?まだ何か用?」
あたしを見下ろす冷めた目。
あたしに向けてくれてた、笑顔はなくて。
「……どうしたの」
「何が?」
ねえ―…玲。
「わかるよ…玲のことは」
「…………!」
あたしは…あなたを愛してる。