100回目の告白
だから、もうサボらない。
「いーからいこーぜ」
「嫌って言ってんでしょ」
「いーから!」
珍しく声をあらげる俊輔にあたしはびっくりして押し黙った。
「明日、学校いくなよ。わかったな。遊びにいっから」
家につくとそんな言葉を残して、夕食の準備してくるわ、と言って俊輔は去った。
「もぅ…なによぅ…」
あたしはカバンをほうりなげ、ベッドにダイブすると、コンパクトデジカメを手にとり、フォルダを再生していく。
久しぶりにみた、玲の笑顔。
学校いきたい。
あいたいあいたいあいたい。
普段優しい俊輔。
そんな俊輔が怒鳴った理由。
きっとなにかがあるんだろう。
「…いきたくない…玲がすきなの…」
あたしは枕に突っ伏して玲を想った。