100回目の告白
そんなモヤモヤな気持ちを抱えたまま、朝を迎えた。
「起きろ!凛!」
そう言ってけたたましい音とともにドアが開いたのは朝6時。
「………まだ起きるまで一時間もあるんですけど」
「言ったろ!今日は遊びにいくって!」
「…ならなおさら遅くても…」
「いーから準備しろってー化粧とか髪とかすんだろ?ほれ、コレ今日の着替えだから」
そこまで一気にしゃべると、あたしをむりやりバスルームへおいやった。
あたしは不機嫌になりながらもシャワーを浴びて俊輔が用意した着替えに袖を通した。
俊輔がもってきた服は、淡いピンクのカボチャスカートのワンピース。
ふわっとしていてとても可愛い。
スカートのしたにチラ見せした白のレースがまたさらに可愛くさせる。
「可愛い…っ」
あたしはじぶんの部屋の鏡をみて感心していた。
「ホントに可愛い」
「しゅ…俊輔…いつからそこに…」
「いーから座れ。メイクと髪やるから」
慣れた手つきでシャドウやらマスカラやらを準備していく俊輔。
その間にアイロンをコンセントにさし、あっためていく。
次にあたしが目を開けるとあたしは別人だった。
髪はていねいにゆるふわで巻かれてあり、メイクは服と髪に合うよう、ピンクを中心とした、ナチュラルメイク。
あたしの長所をいかしたメイクだった。