100回目の告白



めんどうな科学の授業をうけて、午前の授業は終了。


「凛!お弁当食べよ!」
「うん」



あたしはカバンから弁当を取り出して、弁当包みをほどく。
きのうまでは学食か購買だったのだけれど、それを知った俊輔は俺がつくる!と、言って聞かなかったのだ。


「あれ、今日は購買じゃないの?」
「うん。俊輔がつくってくれたから」
「へー!俊輔くんが!」



あたしが言うと、身を乗り出して弁当をのぞくマキ。
あたしはゆっくり弁当箱のふたを開けた。
なかには栄養バランスを考えた色とりどりの料理。
あざかやかで豪華なお弁当だった。



「……っ…すご…っ…!」
「うわあ…」



正直、感動した。
こんなお弁当も作れるんだ、って。


あたしは箸を持ち、味わって食べた。
たったひとつの弁当に幸せ百倍感じた。



デザートは袋に入ったゼリー。
すごく美味しかった。



なんかもう幸せ感じた。





< 72 / 196 >

この作品をシェア

pagetop