100回目の告白
めんどうな科学の授業をうけて、午前の授業は終了。
「凛!お弁当食べよ!」
「うん」
あたしはカバンから弁当を取り出して、弁当包みをほどく。
きのうまでは学食か購買だったのだけれど、それを知った俊輔は俺がつくる!と、言って聞かなかったのだ。
「あれ、今日は購買じゃないの?」
「うん。俊輔がつくってくれたから」
「へー!俊輔くんが!」
あたしが言うと、身を乗り出して弁当をのぞくマキ。
あたしはゆっくり弁当箱のふたを開けた。
なかには栄養バランスを考えた色とりどりの料理。
あざかやかで豪華なお弁当だった。
「……っ…すご…っ…!」
「うわあ…」
正直、感動した。
こんなお弁当も作れるんだ、って。
あたしは箸を持ち、味わって食べた。
たったひとつの弁当に幸せ百倍感じた。
デザートは袋に入ったゼリー。
すごく美味しかった。
なんかもう幸せ感じた。