100回目の告白
「オナカいっぱーい!!」
「ほんとだね~」
あたしたちは弁当を食べ終えたあと、屋上でひなたぼっこをしていた。
ぽかぽかしていて、気持ちいい。
「なんかねむたいねー」
「……うん…」
あたしのまぶたはだんだん閉じていく。
あたしがおきたのは授業終了のチャイムだった。
「……ん…?」
となりにはまだマキがねていた。
ポケットのなかの携帯を手にとると、もう四時。
「えっ!」
携帯にはメールが四件と、着信が二件。
メールの一件と不在着信は俊輔。
二件は援助の相手。
もう一件は友達からだった。
まずは俊輔のメールを見ていく。
“凛、どこにいんの?
連絡しろよ。ホームルームおわったし、
もう掃除だけだから。
教室でまってるから、おわったらこいよ”
あたしはいそいでメールを作成していく。
メールを送信すると、マキを起こした。
マキは四時半からバイトが入っていたようで急いで帰っていった。
あたしはいそいで教室にもどった。
ガラッ
「俊輔!ごめんね、おそくなっちゃっ…」
あたしはドアをぴしゃんと閉めたところで気がついた。
俊輔はねていた。
「え?プリント…」
よくみると、シャーペンを握ったまま眠っているようで何度も消したあとが見られた。
「…ほんとにべんきょうできないんだ」
あたしはプリントを手に取り、自分のノートに書き写していく。