100回目の告白


「…はいっ、これでおわり!」


すべて記入しおわったプリントやレポートをみてあたしは達成感が半端なかった。


「やった~じゃこれだしてくる!危ないから携帯もってろよ」
「はいはい~もう心配性なんだから。大丈夫だよ!」
「お前は一応お嬢様だからな」


そう言って俊輔はプリントとレポートを提出しにいった。


「はー…」


すっかり遅くなっちゃったな、とため息をつきながら椅子に座った。
教室から景色を見ていると、カタンとうしろのドアから音がした。


「…だれ…」


真っ暗でなにもみえなくて。
あたしは一瞬で恐怖に顔をひきつられる。
カツンカツンと一歩ずつあたしにちかづいてくる、足音。


「なに…っ」


あたしはうしろへ後ずさりし、とうとう窓へ追いやられてしまった。


カツンカツン…


「……や…っ…!」


暗闇に目が慣れてきた頃、グッと腕をつかまれた。


「…ぃ…っ…や…!たすけて、俊輔…!」


一瞬目をあけたあたし。


「…え?」


次の瞬間、あたしはあの人の腕のなかにいた。





…そう、玲の腕の中に。









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