100回目の告白
「れ…い…?」
「………」
なにも答えてくれないけど、絶対に玲だ。
あたしが間違えるはずない。
「玲、玲…っ!なんで、どうして…っ」
「……………」
「どうして…っ…離れていっちゃったの!?あたし…っ……やっと玲を信じることができたのに!!」
「……ごめん」
「…ごめんなんかいらない!あたしがほしいのは…っ…!」
ほしいのは…
あたしがゆっくり顔をあげると、玲もこちらをみていて。
あたしより少し高いかどうかくらいの背。
長いまつげに大きなくりっとした瞳。
ふわっとした茶色の髪。
…玲。はじめてあったときもそうおもったよ。
だけどね、いまは、あなたが優しいことを知ってる。
おいしそうに甘いものを食べることを知ってる。
誰よりも強い意志を持ってることを知ってる。
…誰よりも楽しそうに笑うことを知ってる。
…なのに。
なのにどうしていま、あなたは笑ってないの?
どうしてそんなにもかなしそうなの?
…どうしてそんなにもくるしんでいるの?
……ねえ…玲…おしえてよ…