100回目の告白
求めるぬくもり
今日は日曜日。
テレビとか雑誌を見ながらゴロゴロしよう。
~♪
携帯をひらいてメールをみると、思わずため息がでちゃったあたし。
「………またか……」
最近すべてを無視している援助の相手。
だけどまだしつこくメールを送ってくる数人がいるのだ。
あたしはメールを削除した。
「…はあー…」
携帯を放り投げ、あたしはこの間のことを思い出す。
……まだくちびるに残る、玲の感触。
熱い吐息と、ゆるんだ瞳。
くすぐるまつげ。
あたしは自分の手をくちびるに当てた。
「…………っ…」
どきんと心臓が脈をうった。
「凛?」
そのとき、タイミングよくはいってきた俊輔。
「珍しいな。凛が休日遊びにいかないなんて」
「……そうかな?…いつもだよ…」
玲とのキスをみられた帰り道、あの言葉以外はなにも交わさず、あたしたちは帰った。
それから俊輔は三日間執事を休んでいた。
…あたしが何かしてしまったのだろうか。