100回目の告白
~♪♪
空気読めない携帯が鳴り響く。
「……凛…でん…」
「いい!」
あたしは俊輔を抱きしめて言った。
そんなあたしをみて、俊輔は無邪気に笑いながら言った。
さっきまでの俊輔とは違って、普通にいつも通りに接していることに安心し、あたしはほっとため息をついた。
「でてこいよ?俺ここにいるから」
あたしの頭をポンポンと撫でながら、俊輔はせかす。
「……んー…」
あたしはしぶしぶ手をはなして、携帯をみた。
援助の相手だった。
いつもは無視してるけどせっかく俊輔が気をつかってくれたのだから、出ないとね。
―ピッ
「…………はい?」
『あっ、凛ちゅわーん!やっと繋がったよぉぉ』
「………………」
『ぼっ、ボク~、凛ちゃんにしか興味なくなっちゃったんだよおおお!いくらであってくれるのお…』
「…もう、あえないから…」
キッパリ言うと、
『ボク、君がいないのだめなんだよお』
そう言って泣き出してしまった。
電話口で聞こえる嗚咽。
「……っ…」
『……ぅ…っ……ううっ…』
「……ごめんなさい……」
あたしはただ、謝ることしか出来なかった。