100回目の告白



あたしは再び目をつむる。


もう…何も考えない。
考えたくないんだ。
考えなくていいんだ。


玲なんて知らない。
関係ない。


あたしには、玲なんて必要ない。
俊輔がいればいいの。



だから学校なんかいかないよ。
たとえそれが…逃げであっても。



いまあたしには、逃げなきゃやっていけない。





ごめんね…玲。
あたしはあなたを信じることが出来なかった。
あたしはあなたに。
あなたはあたしに。
永遠の愛を誓ったはずなのに。

確かにあの時、永遠はあったはずなのに。

あたしは…半端ない愛をあなたに捧げたはずなのに。




玲はあたしを全力で愛してくれてた。
あたしを優しく、優しく壊さないように。
この恋を永遠にするために。






あたし、玲がすき。
どんなにつらくてもかなしくてもくるしくても玲がすきなの。




ズルくて嫌な女。
いちばん最低なのはあたし。
俊輔も大事。


玲と俊輔、同じくらい大事。




だから…
当たり前に傍に居てくれる、俊輔と歩くよ。
いまも、これからも。





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