100回目の告白
あたしはカバンを置いて、制服を脱いだ。
下着姿のまま、コーヒーを飲む。
毎日が、退屈。
退屈で退屈で仕方がない。
~♪♪♪
するとあたしの携帯が鳴った。
この音は電話だ。
―ピッ
「はいはーいっ」
相手はあたしの取り巻きの一人だった。
『あ、凛~?いま~、クラブにいんの!凛もきなよ~』
電話の向こう側からは大量の音楽が流れている。
「いくいくー」
あたしが返事をすると、
『マジ~!?ちょっと、凛くるって~!』
興奮する取り巻きたち。
『マジ!?凛ちゃんくんの!?』
『凛、じゃあまってるにー。じゃぁにぃ♪』
一気に声のトーンが上がった取り巻きはそういって電話を切った。
あたしはクローゼットから濃いピンクのキャミソールを着て、白いカーディガンを羽織った。
黒のミニスカートをはいて、化粧した。
とにかく濃く、大人っぽく。
今日はギャルメイク。
中学生ってばれてクラブに入れなかったら困るしね。
念入りに化粧すると、バッグに携帯と財布をいれ、部屋を出た。
「凛様お出かけですか?」
「うん」
あたしはスリッパを脱いで真っ赤なパンプスをはくと、呼んでおいたタクシーに乗ってクラブに向かう。