100回目の告白
あたしはリボンをほどいて、ふたをあける。
なかには赤と青の軟骨ピアスがあわせてみっつ、耳たぶピアスがひとつ入っていた。
「……これって…」
「そ。さっき拾ったヤツ。綺麗にして、ピアスにしてもらった」
食べかけていたスプーンを置いて、俊輔は髪を耳にかけてみせた。
そこにはおそろいのピアス。
耳たぶはリングピアスになっていてかっこいい。
軟骨は粒みたいなピアスだった。
あたしはすぐにピアスをつけた。
「似合ってる」
「ありがとう。嬉しい」
「おそろ記念!食べよ!」
「うん!」
あたしは元気よくカルボナーラを食べた。
クリームたっぷりのカルボナーラはいままで食べたどんなカルボナーラよりも美味しく感じられた。
帰りの電車のなかでもあたしは嬉しくて何度も耳を触ってしまった。