beside you


「あたしですかっ?!」

「うん。どうかな~。龍もいるし。」

龍もいるしって…

確かにバイトはしたいって思ってたし、知り合いがいるなら安心だけど…

「やれば?」

後ろを振り向くと佐田くんがいた。

「俺のシフト、少し減りそうだし。」

「龍は素直じゃねぇなぁー」

「っせぇ。」


仲良さそうな二人は従兄弟より兄弟の様だった。


これもなんかいい機会だよね。

バイトをこの綺麗なカフェでできるし

オーナーさんも好い人で

佐田くんという友達もいるから安心。

そして何よりさっきからおかしいあたしの心を確認するいい機会だよね。




「こんなあたしで良ければ、ここで働かせてください。」




こうしてあたしのバイトが決まった。




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