beside you
「咲ぃー!」
「さつき、おはよ」
「ゆ、悠…おはよぅ」
照れすぎてぎこちないさつき。
「もぉ、さつき可愛いすぎっ!」
どろどろした気持ちをしまい、笑顔を作る。
「咲うるさいっ。ちょっと話しよ!」
あたしたちは屋上のテラスに来た。
「あたし、どうやって悠と話せばいいかわからないの。意識しすぎちゃって。」
「さつきも名前で呼んでるんだ。」
今はまだあたしだけだと思ってたのに、もう名前で呼ぶ人ができたんだ。
最悪な独占欲。
「昨日の夜ね、お互い付き合ったんだから名前で呼ぼうって言ってくれたんだ。」
悠からの提案だったんだ。
「そっか。」
「ねぇ、昨日の話していい?どうしても嬉しくてしたいの!」
「うん、いいよ。」
「昨日ね…」