beside you
「でもありがとう。あたし大丈夫。」
佐田くんなりに心配してくれてる気持ちが嬉しかった。
それと同時に今日起きた出来事が頭の中でぐるぐるまわって…
まずいっ…
涙出そう。
「無理すんなよ。」
頭をポンと撫でる佐田くん。
その反動で溜まった涙が落ちた。
「…っ」
「いいから。我慢する必要ないから。」
「…ごめんっ…」
泣いているあたしの頭を佐田くんはずっと撫でていてくれた。
「…っ、ありがとう。落ち着いた。」
「ちょっと座る?」
近くにあるベンチを指す。
「佐田くん、時間は?」
「いや、心配するのは松井の方ね。家大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。」
あたしはベンチに座ると佐田くんは近くの自販機からオレンジジュースをくれた。
「あ、ありがとう。お金今出すっ…」
「いや、いらないから。」
「で、でも…」