beside you



「お前、ブレザー似合うじゃん。」

「ほんとー?高校デビューしちゃいますか☆」

こうやってふざけて返事してるけど、ほんとは悠の一言一言で一喜一憂してしまうあたし。


「できるならいいけどね。笑」


ちょっとバカにしたような言い方をする悠。




あたしだって言いたかった。

悠も高校の制服似合ってるって。



でもあたしは悠とは違って特別な感情があるから


やめた。







学校へ着くとすでにクラスが発表されていて、あたしたちは自分たちのクラスへ向かった。

今回は悠と同じクラス。


中学は一回も同じクラスになれなかったけどね。


中学は大抵小学校から一緒の人が多かったけど高校はやっぱり知らない人ばかりだった。


「なぁ、可愛い子いたらどうしよ。」

「はぁ?知らなーい」

あたしに言わないでよ、って思ったけど悠なりのあたしへの配慮。

おかげで緊張の糸がほどけた。




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