beside you
気持ち

戸惑い





「咲ー、おはよぉ☆」
「よぉ。」

悠とさつきが手を繋いで登校。

見慣れた風景。


でもやっぱり今でも直視できない。


「おはよ~」

でももう気分はへこまない。

あたしを支えてくれる人がいるから。





前のさつきの席で悠とさつきが話している。



ちゃんと見なきゃ。

これが現実だよ。



わかってるのにうつむいてしまうあたし。



「よ。」

後ろを見ると佐田くんがいた。

「ん、おはよ。」

佐田くんが近くにいるだけで安心する。

忘れられないことを佐田くんといるときは忘れられる。

「マツさんがバイトのスケジュールくれたから。」

マツさんとはオーナーのこと。

よくわからないけど佐田くんはマツさんって呼ぶんだよね。笑



あたしのスケジュールと佐田くんのスケジュールを比べ合わせながら同じシフトを探したりしていた。



ふと、前を見ると
あたしと佐田くんを見る悠がいた。




さつきと楽しそうにしていたのに、なんでそんな風にあたしと佐田くんを見るの?




< 40 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop