beside you
気持ち
戸惑い
「咲ー、おはよぉ☆」
「よぉ。」
悠とさつきが手を繋いで登校。
見慣れた風景。
でもやっぱり今でも直視できない。
「おはよ~」
でももう気分はへこまない。
あたしを支えてくれる人がいるから。
前のさつきの席で悠とさつきが話している。
ちゃんと見なきゃ。
これが現実だよ。
わかってるのにうつむいてしまうあたし。
「よ。」
後ろを見ると佐田くんがいた。
「ん、おはよ。」
佐田くんが近くにいるだけで安心する。
忘れられないことを佐田くんといるときは忘れられる。
「マツさんがバイトのスケジュールくれたから。」
マツさんとはオーナーのこと。
よくわからないけど佐田くんはマツさんって呼ぶんだよね。笑
あたしのスケジュールと佐田くんのスケジュールを比べ合わせながら同じシフトを探したりしていた。
ふと、前を見ると
あたしと佐田くんを見る悠がいた。
さつきと楽しそうにしていたのに、なんでそんな風にあたしと佐田くんを見るの?