beside you
「咲は龍とどうなんだよ。」
先に人の質問に答えろよっ!
まったく…
「普通に仲良くさせてもらってるよ。」
「普通ってなんだよっ?!」
「普通は普通ですー。」
「意味わからねぇから!」
「それは悠がおばかさんだからですー!」
久々に笑い合う2人。
そうだよ。
あたしはこの空気が
この空間が大好きだった。
「久々だな。」
「うん。ほんと。」
「俺、こうゆう空気が大好きだったわ。」
「あたしも。」
こうやって感じるものを共有できるのも
悠だからだった。
だからこそ
悠が好きなんだよ。
「悠…」
「ん?」
あたしの耳に入る優しい声で
あたしの目が合う優しい目で
あたしの頬を触る優しい手で
あたしを包みこむ。
「…好きだよ…。」